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フィフティーズ老ディーの自転車生活、夫婦でポタリング … リハビリで始めた自転車どこまでいけるかな…
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BRM224 ブルベ名古屋 200km 後編

PC2 → 宇利峠

ここから難所2つ目の宇利峠までの301号は、爆風向かい風の中を進みます。。爆風図

予報では、浜名湖の午後から夕方の風速が9m/sとなっていました。時速に換算すると32.4km/h。仮に、この向かい風の中を時速15km/hで走行すると、無風下を47km/hで走行するときの風圧に相当します。

ただでさえ貧脚な自分は、この風圧を受けると15km/hを維持するのも難しい。ペダルをひたすら回して、10km/s未満に落ちないようにするので精いっぱい。時々出逢うランドヌールも皆、辛そうです。

301号の北上を開始したあたりから、視界のスモーク状態がいよいよひどくなってきました。路面状況がつかみづらいので、レンズを拭きとるためにアイウェアを一度外します。

すると、驚愕の事実が…。



想定外のトラブル

アイウェアを外しても視界のにごりは全く変わりません。


あれぇっ??? 汚れているのはアイウェアではない?????? 


つまり、自分の眼自体が異常を起しているようです。



過去に、硝子体手術を受けた後、急激な眼圧上昇のため、角膜混濁を起したことがあります。そのときの視界とほぼ同じ状況です。角膜がにごってしまったようです。視界がすりガラスを通したようにしか見えません。

原因として思い当たるのは、角膜の過度の乾燥または傷です。もともとドライアイのため、点眼薬を常用している体質。冷たい乾いた強風が吹き荒れる中、まばたきをほとんどせずに前方をずっと凝視。涙が供給されず、角膜にあるわずかな涙成分も風で吹き飛ばされてしまったのでしょう。強風と一緒に砂やチリが飛んできて、角膜が傷ついたのかもしれません。ついに角膜が透明状態を維持できなくなって濁ってしまった……こんな自己診断をしました。後日の眼科医の診察でも同じような見解でした。

10分ほど小休止しましたが、いっこうに改善する気配はありません。このまま休んでいても状況がよくなるわけではないし、自転車に乗れないほどでもないので、とりあえず、前に進むことにしました。

ゴールを目指すかDNFかの葛藤

ロングライドの途中で、目に障害がおこり、突然視界が見えにくくなったら、相当な精神的ダメージを受けます。これは自分だけではなく、誰でも同じだと思います。自分は、この時点で残っていた戦意を喪失してしまったようで、それが足にきます。ペダルがとても重くなりました。それでも、浜名湖西岸辺りで立ち往生では、どうしようもないので、とりあえずは、PC3を目指すことにしました。

低速で慎重に走り続け、頻繁に小休止を入れます。何組かのランドヌールが追い抜いて行きました。ありがたいことに、声をかけてくださる方が大半で、厳しい状況の中、勇気をいただきました。それでも、目の状況は良くなる様子はなく、むしろ少しずつ、霧視の症状が悪化しているようでした。

現実を見つめて、いよいよDNFを意識し始めました。ここまで来たのだからゴールを目指したい気持ちも未練で残っています。DNFするにしても、どこまで走るかが問題です。もう一度キューシートを見直しました(このときはまだキューシートが読めた)。PC3の制限時間は16:40。当初は、15時台に通過する予定でしたが、今の状況では到底かないません。DNFするにしても、PC3あたりまで行った方がその後の行動がとりやすい。PC3まで制限時間までに行って、レシートを受け取り、150kmを制限時間内で走ったということで自分として満足すべきだと考えを改めました。

まぁ、DNF宣言するか、あくまで完走を目指すかで葛藤する時間もブルベの醍醐味なので……。普通のサイクリングでは得られない貴重な経験です。

宇利峠にかかったところで、おそらく最後尾のランドヌールと思われる2人組に追い抜かれました。お2人とも元気そうでしたので、体の状態が良くて機材のトラブルがなければ、まだまだ完走の可能性が残っているでしょう。なんとか認定時間に間に合って欲しいと心の中でエールを送りました。

宇利峠の後半はほどんど10%程度の檄坂。ここも、主治医との約束を守って、ひたすら押し歩きです。頂上付近にさしかかったところで、カメラを抱えたスタッフの方と出会いました。

ついに、DNF宣言

自分が押し歩いているので、心配して下さったのでしょう。
スタッフの方が声をかけてくださいました。

「どうされましたか。峠はここでおしまいです。後は下りですよ」

「まだ、間に合う可能性は十分にあります」


とも言ってくださいました。

こちらの事情を伝えました。

「冷たい強風で目をやられてしまいました。視界がにごっています。明るいうちはなんとか低速なら走り続けられそうですが、日没後は危険すぎます。PC3まで行って、DNFします」


ついに、DNFを決断しました。

宇利峠通過後は下り基調でしたが、PC3まではとても遠く感じました。ナビゲーションの画面が見えにくいので、途中で2度ほど大きくミスコース。いよいよ、PC3の制限時間にも間に合いそうにありません。

ここで、完全にギブアップ。メールでRC名古屋の本部にDNF連絡を試みます。ところが、スマホ画面の小さい字が読めなくなっていました。メール送信はあきらめて、電話連絡(先方は留守電)でDNFを伝えました(電話番号はなんとか入れられた)。

同時に、家族にレスキュー依頼をしました。この視力では暗くなってから、独力で駅を見つけて輪行で帰宅するのもむずかしいと判断。

ひたすらペダルを回し続けて、なんとか17:05頃に、PC3サークルKに到着。制限時間を25分過ぎていました。自分として再設定した目標も達成できず、残念です。あたりは、もう薄暮に。

来年また挑戦するために、今日は勇気をもってリタイアします。

今は、安全で温かい場所に移動して、レスキューを待つべきだと自分を納得させました。結局、PC3の近くにある、道の駅、こんたく長篠に避難して冷たい風を避けられるベンチで迎えを待ちました。もう、日没です。この時点で他の場所への移動は不可能でした。

その後

さっきまで、自分がPC3を目指して走ってきたルートを家族が運転する車で帰ります。途中で、見慣れたドラッグストア・チェーンを見かけました。可能性としては、ドラッグストアに飛び込んで、ドライアイ用の点眼薬を入手していれば、もしかすると視力が回復して、もう少し走れたかもしれません。それも「たられば」の話です。

車中で冷え切った体を温めると、1時間くらいで徐々に視力が戻ってきました。
途中、東名高速のPAでラーメンをすすった頃には、だいぶ視力が回復して、不安を感じない程度になりました。

先輩の警鐘

心に余裕が生まれてくると、以前読んだブログ記事の一文を思い出しました。

「長距離のブルベでは、目が乾きやすいので、点眼薬を持参した方が良い」


そうなのです。実は、先輩ランドヌールからの貴重な警鐘があったのです。

ブルベとしては200kmは短距離だから心配いらない<<…妙な思い込みによる油断です。自分は目の病気があるので軽視していたわけではないのですが、何年も異常なく安定しているので、そこまで気が回らなくて迂闊でした。けれども、200kmを一気に走るというのは一般的なサイクリングと比べものにならない、長距離走行です。

今回、花粉症の対策は十分にしていったおかげか、そちらの症状で悩まされることは全くありませんでした。(鼻水除く)
主治医も心配していた心臓も問題となるような兆候は一切ありませんでした。これは、この件に関しては念入りな準備と対策をしていった成果だと思います。
気管支喘息についても無問題でした。

自宅に帰ってから、顔を良く洗い、ヒアルロン酸薬を点眼すると、視力の状態がかなりよくなりました。

翌朝、目が覚めると、視界良好。世界がくっきりと見えます。安心しました。完全に正常な状態に復帰したようです。もともと、今週は眼科の受診日でした。

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【 2013/02/25 (Mon) 】 自転車生活 ブルベ | TB(0) | CM(2)

BRM224 ブルベ 名古屋 200km 前編

BRM224 名古屋 200km 惜敗記

自分としては、かなりしっかり準備したつもりでしたが、力及ばず表題の結果となりました。自分は、予想通りの展開である限り、多少の困難も(急坂・爆風向かい風も)なんとか乗り越えられるようです。ところが、想定外のアクシデントには、からっきしダメ。どうも、突発的な危機への対処能力が不足しています。

当日スタートまで

開催前日の土曜日までは、夕方遅くまで仕事が入っていました。早めに布団に入ったものの、なかなか寝付けず、日付が変わったころにようやく入眠。結局3時間ほどで起床。初ブルベなのに睡眠不足で体調不良とは。前途多難です。

朝、家を出ると、路面が濡れていて顔に冷たい物がぽつぽつ……。

「ゲッ、雪だ!」

と、早朝にもかかわらず、近所に響き渡る大声で叫んでしまいました。

天気予報では、曇り時々晴れ。降水確率も低かったので、予報通りに天気が回復することを期待して家を後にしました。
午後から夕方にかけて、北西の爆風が吹き荒れる、という予報もその通りになるのでしょう。

会場へ向かう東名高速でもかなりの降雪があって不安が増します。自分には積雪がある路面を走り切る技量はないので、DNSすべきかなぁ、一時考えましたが、豊田に近づくにつれて、天気が好転し、路面も乾いてきました。ホッとひと安心です。

スタート会場


実走行記録


東屋で受付を済ませて、ブリーフィング。

「今日の浜名湖は爆風だと思います…」


そうでしょう、そうでしょう。雪は止みましたが、爆風は来ますよね。ホッホッホッ

スタート → PC1

車検が終わった人から順次スタートとなりました。
スタート直後のしばらくは、トップ近くの集団(たぶん)にしがみついていました。信号で千切れてから追いつこうと必死にペダルを回しましたが、欠町信号の左折箇所で直進してしまい、痛恨のミスコース。すぐに気がついて引き返しました。すでに時遅く、さっきの集団は前方彼方に。別の集団に連結してコース復帰しました。

市街地を抜けたあたりで、猛烈な尿意が…。氷点下よりも少し上しかない気温なのでどうしても催します。ところが、このあたりになると沿道にコンビニがありません。おしっ○を我慢しながらの東名側道アップダウンはきつかったなぁ…。大幅にペースダウン。途中で茂みに入ってゴソゴソしているランドヌールも発見…。うん、そうせざるを得ない状況は理解できます。。東名側道


尿意に耐えて我慢走行。東名側道を離れて最初のコンビニを発見、ファミマに緊急ピットイン。トイレの前にランドヌールが列を成していましたよ..omg
皆さん反射ベストを着ているし、ヘルメットを被ったままの人もいるわで、店員さんや一般のお客さんの目には、さぞや異様な光景に映ったことでしょう。

本宮あたりの坂道をヘロヘロで登って、151号に出ました。このあたりになると、前後のランドヌールの姿もまばらに。ほとんど一人旅になってきました。時々吹く強風に悩まされつつ、足の合いそうな人の後に連結したりして、耐えて、しのいで、9時55分、PC1サークルKに到着。予定よりも少し遅れましたが、体調は悪いなりに、持ち直してきました。ここも、大勢のランドヌールでにぎわっていて、自転車を立て懸ける壁もないほど。仕方なく地面に横置きにしました。ボトルに新しいドリンクを詰めて、すぐに再スタート。

PC1 → いなさ峠 → PC2

再スタート後の151号で、パンク修理中のランドヌールを発見。う~ん、冷たい強風の中でパンク修理はつらいですよね。151号を右折すると、いよいよ本日の難所1つ目、いなさ峠(仮称)です。自分と足が合いそうな人の後に付いたり、付かれたりてしながら、エッチラ・オッチラ登ります。心拍計の警告アラームがピーピー鳴る度にペースを落として調整。全体としては追い風基調だったようで、予想していたよりも少し楽な印象でした。きっと追い風が背中を押してくれたからでしょう。予定していた途中小休止を挟んで、いなさ峠の攻略完了。いなさダウンヒル

いなさ峠を越えてからの下りでは、強烈な横風や向かい風にさらされました。浜名湖が視界に入ってくるあたりでは、文字通りの爆風が吹き荒れています。横風に自転車が流されないよう慎重にコントロールしながら弁天島を目指します。

弁天島まであと少しという動物園辺りで、まさかの10%檄坂に遭遇。ルートラボでは拾えない隠れた檄坂のことを、ステルス檄坂というとか。予想外のステルス檄坂は心へのダメージが多いですね。ここは、主治医との約束を守って、押し歩きで進みます。追い抜いていくランドヌールのみなさんが、気を使って声をかけてくださるので、笑顔で返しました。←でも、自分は全頭マスクをしているから笑顔かどうかはわからなかったでしょう(=_=;

なんとなく視界にスモークがかかったような気がします。強風でほこりや花粉が付着して少しアイウェアが汚れてきたようです。走行に支障があるほどではないし、先を急ぐので、そのままで。目標は12時30分までにPC2到着。

動物園の脇を抜けて下ると、いよいよ浜名湖沿岸の道路です。風向きが一定ではなく、前から、横からと刻々と状況が変化します。低い欄干しかない橋の上で狭い路側帯の走行は危険だと判断して、安全重視で右側の歩道上を走行しました。

風と格闘しつつ、なんとか 12時40分頃、PC2弁天島サークルKに到着。予定より10分遅れです。スタッフの方が「お疲れ様」と声をかけてくださいました。自分は、まさか、ここにスタッフの方がいらっしゃるとは思っていなかったので、素っ頓狂な受け答えになってしまいました。愛想なくて、ごめんなさい。

サンドウィッチをほうばり、持参のおにぎりを1個食べて、20分ほど休息して13時ジャストに再出発。ここまで6時間、残り7時間30分、向かい風で厳しくなるとはいえ、十分に認定時間には間に合いそうです。
【 2013/02/25 (Mon) 】 自転車生活 ブルベ | TB(0) | CM(0)

主治医との約束

今日は通院日です。

ブルベの出場について主治医に相談しました。

さすがに、万一、走行中に心臓トラブルを起してしまっては、関係者に迷惑がかかるし、自分だって
命がけで完走しようとまでは思っていません。そもそも、たかだか自転車趣味ですし。

 ・・・・・

自分「先生、今度、自転車のイベントに参加したいのですが、かまわないでしょうか」

医師「……」

自分「順位を争うレースとかじゃなくて、決まったコースの完走を目指すというものです」

医師「どんなコースですか、平らなところだけなら良いんですけど…」

自分「全部で200kmです。豊田から浜名湖を一周して戻ってきます。途中に峠が2つあってそこが難所です」

医師「あんまり、良いとは思いませんね。狭心症の患者さんがマラソンに参加して亡くなったこともあるし…。」

自分「自分には狭心症は全くありませんし、もちろん、無理はしません。負担が大きいところは自転車を押して歩きます」

医師「上り坂は全部、押して歩くくらいでないとね。
   う~ん、やっぱりあんまり良い考えだとはいえないね。ふつうのサイクリングじゃダメなの」

自分「今まで、普通のサイクリングで十分にリハビリ、トレーニングをしてきました。これまで危険を感じた
ことはありませんし、自分だって死んじゃってもいいとは思ってません」

  「病気があるからといって、恐れるばかりで何もしないんじゃ、生きている意味がありません。自分に
挑戦してみたいんです。心拍計を付けて、160を超えない範囲で走りますから」

医師「160だと無酸素領域になるから、有酸素運動の範囲にしてください。そもそも、○○さんの場合、
ベータブロッカーを飲んでいるから、そんなに心拍が上がらないはずですけどね…」

自分「さすがに、少々の坂道でも心拍をあげないと登れないんですが、じゃあ、短時間に150くらいまでなら
  いいですか」

  「もちろん、すべて自己責任で参加します。万一の時は家族に救援してもらいます」

医師「う~ん、そこまで言うのなら仕方がないね。ただ、少しでも体に異変を感じたら、すぐにリタイアする
勇気を持ってくださいよ」

自分「はい、峠の坂道は全部、押して歩きます。危険を感じたら勇気をもってリタイアします」

  ・・・・

というわけで、医師の快諾はなかったものの、なんとか承知はしてもらいました。

さて、実際問題……

僅かばかりの傾斜をすべて歩いていては、まったく話になりません。
岡崎大橋の歩道の登りくらいなら、短いダンシングで超えられます。

これまでの経験から、次のようにマイルールを決めました。

1)一瞬でも勾配計で10%を超えたら、ただちに降車して歩く。
2)勾配計で8%を超える坂が長い距離続く場合も降車して歩く。
3)心拍計のアラームを150にセット。ピーピーなったらすぐにペースを落とす。

これを鉄則とします。
【 2013/02/21 (Thu) 】 自転車生活 ブルベ | TB(0) | CM(0)
プロフィール

老ディー

Author:老ディー
愛知県の真ん中あたりに在住のフィフティーズ自転車少年。
あることがきっかけで、30年ぶりに自転車の楽しさを再発見しました。
持病と上手に付き合いながら、日々マイペースで楽しんでいます。
フォーティーズの自転車女子も時々登場♪。

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